THE LAUGHING WOLF

便所のお供に、是非。

街で見掛ける変な漢字4

はい。誰も期待していないコーナーの四回目です。
 
 
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まずはこちら。
先月大阪の劇団に客演していた際に、大阪の稽古場へ向かう道中で見かけた看板。
「設」の字がおかしい。
 
GlyphWikiに似たような字はあったが、ところどころ異なっている。

 
 
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ガレージにて見つけた変な「極」の字。この字を用いた看板はたまに目にする。

亟(キョク)の戸籍異体字である丞(ジョウ)の要素が右側に見られる(厳密には丞の戸籍異体字が亟)。亟と丞は全く別の字なのに、何故か日本では専ら人名に於いて同じ字として扱われている。苗字にも「亟」を使うものが僅かながら存在するが、その読みは全てジョウである(亟々、上亟など)。この形の異体の互換は「函」と「凾」のように他にも存在するため、亟と丞のパターンは同形衝突の可能性もある。

然しまぁ、「極」の異体字として木偏に丞と書く字は一応存在するのに、この看板の字の中途半端さは一体何なんだ。
 

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京都は錦通りにあるお店の提灯。
「柳」の字がちょっと違う。

抑々「柳」と云う字、もとい「卯」と云う漢字には異体字が非常に多い。然しこの提灯の「柳」の字は探しても見当たらなかったので、デザインの為と云う理由でなければただの誤字である。
 

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私の地元にある看板。「療」の字が略されている。この字は中国でも「療」の簡体字として用いられている。
余談だが伊良部(イラブ)の異形で伊了部と云う苗字が全国に一世帯だけ存在する。

 
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人が二人ほど足りない。相合傘してやがる。
いや確かに、一つの傘に四人も人が入ってる「傘」の字はよく考えたらおかしいけど。
物凄い違和感である。



以上!