THE LAUGHING WOLF

便所のお供に、是非。

今更『ゴッドファーザー PARTII』を観た

200分ということでだいぶ身構えたが、いざ観始めてしまうとあっという間。

 

 

前作を超える救われなさ。

ロングピースを200分かけて一箱吸い終えたようなどっとくる胸の重さ。

ヴィトーとマイケルの対比がより強調する。

前作冒頭には見えたマイケルの人間味や溌剌とした印象が今作では毛頭無く、また更に残忍さを増していく。感情が動くにしてもそれは全て負の方向に振れる。

 

ロバートデニーロ、どーよのテルのモノマネのイメージしかなかったから、こんな激シブだと思わなくて面喰らった。勿論役得というのもあると思うけど。あのまま1のヴィトー演じられそう。

 

ヴィトーがチッチオを銃ではなくナイフで殺したのが印象的だった。

 

 

ケイが家を出ていくシーンの、マイケルと無言でカットが何度か切り替わるところ。雄弁は銀沈黙は金という諺を体現している。尤もこのシーンに限らず、ゴッドファーザーでは語らないことの美しさを全面から感じるが。

 

ラスト、兄を殺してから、大写しになるマイケルの眼の黒さ。

 

 

しかしまぁWikipedia見たらお母さんは棺桶に入らんかっただの、ソニー役は前回と同じギャラを要求しただの、ハリウッドの役者さんは我が道を行ってんなぁ。

 

次は『カサブランカ』を観る予定