THE LAUGHING WOLF

便所のお供に、是非。

今更『ゴッドファーザー』を観た

宣言通り『ゴッドファーザー』を観た。

アマゾンプライムだとタダで観られるのね。

 

ただでさえ映画を観てこなかったのに、洋画ともなると『ボヘミアン・ラプソディ』を除いたら8年前に観た『英国王のスピーチ』くらいか、観たことあるのは。

外国人の俳優に大変疎いので、登場人物の顔が覚えられるかという些かの不安を抱きながら鑑賞。顔が識別できる海外の俳優、ディカプリオとダニエル・ラドクリフくらいしかいないと思う。

しかし今冷静に考えるとうちの親父はめちゃくちゃ洋画好きで、ホームシアターまで拵えて休みの日はずっと映画観てるような人なのに、何故こうなったのか…

 

 

 

以下177分観終えての感想。

 

 

冒頭の結婚式のシーン除いたらずっと暗澹とした雰囲気。緊張しっ放し。

 

いや、マーロン・ブランドよ。

やっぱ年食った俳優さんは居るだけでも様になるなーと思って観終わったあと調べたら当時48歳て。

昨年文学座アトリエにて『かのような私‐ 或いは斎藤平の一生‐』という作品を観劇し、主演の亀田佳明さんが学生から老年まで演じ切る様子を観てその化け物具合にドン引きしたのだが、ちょっとこれは異常じゃないでしょうか。

 

監督もこの時32歳?

マーロン・ブランドアル・パチーノの眼には観てるこちらの瞬きすらも許さない凄みがあった。

 

出てくる女性がみんな気の毒で不憫で心が痛かった。

ケイもコニーもそうなんだけど特にアポロニアが爆殺されるシーンは見てられなかった。

私個人として殊勝なアポロニアにかなり惹かれていたので、呆気無く吹き飛んでしまったところで思わず声出してしまった。

てか嫌な気持ちになるシーン多い。馬の生首のシーンとか(しかも調べたらアレほんまもんの生首らしいやん)。

 

5発の凶弾にも倒れなかったヴィトーが孫と遊んでいる最中に事切れるところ、震えた。

前回観た『用心棒』もそうだったけど子役が良い芝居してるんだよなぁ。

 

ラストシーン。ケイに

"Is it true?"(あなたが殺したの?)

と訊かれ

"No"と答えたあと。

ケイとハグしているその肩越しに見えるマイケルの眼の据わりっぷり。

ゴッドファーザーとして生きる覚悟を決めた眼。

 

コルレオーネの街並みの景勝っぷり。

人生で一度は訪れたいですね。

 

 

渋すぎました。

 

次は『ファイトクラブ』を観る予定。