THE LAUGHING WOLF

便所のお供に、是非。

ブログ

絶賛不定期更新中の当ブログだが、ここ数か月のアクセス解析を見ると平均して一日に30強のアクセスがあることが分かった。一体誰がこんなブログ嗅ぎつけてくるんだ。

 

今でこそすっかり書かなくなったが、嘗て私は中学三年生の冬から大学一回生の誕生日まで約三年五ヶ月間一日も欠かさずブログを書くと云う奇行をしていた時期があった。今思えばどうやって毎日あれだけの文章を書いていたのだろうと過去の自分を訝しく思う今日この頃。

 

私の中学時代は@peps!などの携帯電話でつくる個人ホームページ設立が流行った時期で、私も丁度その波に乗っかり中三の冬にしょーもないホームページを設立した。それに付随してブログを書き始めたのだが別段「毎日更新するぞ」などとは微塵も思っておらず、ダラダラと惰性で毎日書き続けて気が付いたら三年と五ヶ月経っていたと云う塩梅。周りからは「よく続くなぁ」と言われていたが全く続けようとして続けたものではなかった。

 

内輪だけで始めたものが私の知らぬ所で存外に広まり、次第にホームページのアクセスも増えた。高校時代にはクラス内の仲の良い子同士や部活単位でホームページを立ち上げるケースが増え、個人ホームページを運営している人はハブられ者扱いだった。高校二年生ぐらいになってくると「あのホームページの人ですよね?」と校内で言われるようになったり、他校の女子中学生からコメントをもらったり、その女子中学生が他の中学生から抜け駆け扱いされて叩かれる事案が発生したり、割と大事になっていた。高校三年生の頃には野球部やサッカー部のホームページのアクセス数よりも私のホームページのアクセス数の方が多くなり、ブログの各記事の閲覧数もおかしなことになっていた。最早ただの武勇伝じみた自慢話でしかないが、高校時代の私にとってブログは私のアイデンティティの大部分を占めていた。

 

今でも暇な時に自分が昔書いたブログを読み返すが、こんな変に堅苦しい文体使って冗漫な文章並べてるブログなんかより断然面白い。どうして当時の自分はあのタイトなスケジュールの中で毎日ブログを更新できたのか。ブログを更新する時間を勉強に充てていれば、もっと良い大学に行けたんじゃなかろうか。

 

 

ブログやツイッターは多くの人にとって自己顕示欲の捌け口でしかないと思う。然しブログはツイッターと比較して否応無しに文章をある程度練る必要があるし、その分自分の中にも当時の記憶が刻まれ易い。実際過去のツイートを見た時と過去のブログを読んだ時では(勿論文章量の問題もあるが)思い返される記憶の鮮やかさが全然違う。過去のツイートを消すことに躊躇しなくても、過去の日記を消すことは易々と出来ない。

 

三年五ヶ月間全く苦にせずブログを書き続けたが、今思えば本当に書き続けて良かったなぁと思う。私の高校時代は全てこのブログに記されているし、各記事はどんな写真よりも鮮明に当時の記憶を呼び起こしてくれる。もうブログの書き方を忘れてしまったし、刺激的な出来事も少なくなったので更新頻度は上げられないが、自分のためにこれからもブログを書き続けようと思う