THE LAUGHING WOLF

便所のお供に、是非。

B'zアルバム入門

私が生涯をかけて敬愛しているロックバンド、B'z。

元々母親が熱狂的なB'zのファンであったため、私は物心つく前からB'zの曲を一日中聴かされていた。既に3歳の頃から『ZERO』を半狂乱で熱唱していたと云うから、その刷り込まれっぷりには感服である。

もう鼓膜が擦り切れるほどB'zを聴いてきた為脳内での再生が余裕なので、私のiPodのプレイリストにはB'zの曲はほぼ入っていない。私にとってB'zとは最早呼吸であり、それ程に私はB'zを愛している。

と云う訳でこの汪溢する私のB'z熱を燮和すべく、B'zのアルバム(ミニアルバム、ベストアルバム込、バラードベスト除外)31枚を夫々グループ分けして、完全に私の主観で解説してみた。「B'z聴いてみたいけど作品が多すぎて何から聴いたら良いのか分かんねえよ!!!」と云う人の参考になれば幸いである。B'zに興味の無い人はさっさと帰ってください。

 

~入門篇アルバム~
B'z The Best "Pleasure"

B'z The Best "Treasure"

B'z The Best "Pleasure II"

B'z The Best "ULTRA Pleasure"

B'z The Best XXV 1988-1998

B'z The Best XXV 1999-2012


取り敢えず最初はベストアルバムでシングルを聴くこと。

PleasureとTreasureは10周年記念の98年に発売されたベストアルバム。Pleasureはその名の通りシングル曲を集めたベストアルバムの名に相応しいアルバムで、Treasureはファンの投票によって選曲されたアルバムであり、これは後述のULTRA Pleasure&Treasureも然り。

 

Pleasure IIは2005年、ULTRAPleasureは2008年に発売された。ULTRA Pleasureは2枚組30曲というボリュームで、なかなかの聞き応えである。

 

B'z The Best XXV 1988-1998とB'z The Best XXV 1999-2012は2013年に2013年に発売された、これまでのB'zの全シングルを網羅したベストアルバム(厳密にはシングルコレクション)。


これらのアルバムを聴けばそこそこB'zの歴史が分かると思う。自分の気に入った年代のオリジナルアルバムを聴いて、B'zにズッポシはまって頂きたい。

 

 

~初心者向けアルバム~

RUN

LOOSE

SURVIVE

GREEN

MAGIC

C'mon

 

RUNは92年に発売されたオリアルで、タイトル曲でもある『RUN』はB'zを語る上では欠かすことの出来ない名曲である。シングル曲は『ZERO』が収録されていて、初心者にも大変聴きやすいアルバムとなっている。

 

LOOSEは95年に発売されたオリアルで、『love me, I love you』『LOVE PHANTOM』『ねがい』などのヒットシングルを収録しており発売当時物凄い量を売り上げたアルバムである。バラード曲に隠れ名曲が多く、『消えない虹』『夢見が丘』などはファンからの絶大な支持を受けている。私がベストアルバムの次に推薦するのがこのアルバム。

 

SURVIVEは97年に発売されたオリアル。『Calling』『FIREBALL』『Liar!Liar!』といったシングルを収録しているがこれらのシングルは最近の人達にはあまり知名度が無いのが現実。アルバム曲の人気が非常に高く、『ハピネス』『スイマーよ!!』は後述のULTRA Treasureにも収録されている。個人的に一番思い入れのあるアルバム。

 

GREENは02年に発売されたオリアル。収録シングル曲は『ultra soul』『熱き鼓動の果て』。打ち込みが多用されていてポップな曲が多く、爽やかで聴き易い。終盤で実験的に入れられている『The Spiral』が個人的に好き。

 

MAGICは09年に発売されたオリアルで、『イチブトゼンブ』や『DIVE』といった記憶に新しいシングルが収録されている。バラード曲が少ないのが特徴。疾走感に溢れた曲が多く、アルバムを通して聴いた時に『あれ?もう終わり?』と思ってしまう。一曲一曲のクオリティが高いにも関わらずシングル曲を引き立たせており、B'zの第二の最盛期の到来を窺わせる仕上がりとなっている。

 

C'monは2011年に発売された最新のオリアル。タイトル曲の『C'mon』は東日本大震災の後に作られた曲で、全体的に郷愁を覚えるものが多い。個人的には『デッドエンド』が大当たり。

 

~中級者向けアルバム~

OFF THE LOCK
RISKY
IN THE LIFE
Brotherhood
BIG MACHINE
MONSTER
ACTION
B'z The "Mixture"
B'z The Best "ULTRA Treasure"

 


OFF THE LOCKは89年に発売された二枚目のオリアル。1000時間かけて作成され、前作のB'z(後述)とは比べものにならない程のクオリティとなっている。とは言ってもやはり現在のB'zに慣れていると若干違和感を覚えることもあるが、良曲揃いであり中でも『OH!GIRL』は現在でも頻繁に演奏される。

 

RISKYは90年に発売されたオリアル。現在のB'zのスタイルが完成されつつある途上で作成され、かなり馴染み易い曲が多くなった。然し(良い意味で)どこか埃っぽさを感じるアルバム。

 

IN THE LIFEは91年発売。中級者向けの中では初心者寄りのアルバム。次のアルバムのRUNに少し通ずるところがある。稲さんの声にまだ若干の青さを感じる。

 

Brotherhoodは99年に発売されたアルバム。アルバムの曲順が少々難あり(個人的感想)。というのも、序盤はギリギリchopを筆頭にアップテンポな曲が揃っていてテンションが上がるのに、後半でゴリゴリのロックやミディアムナンバーが続き、一枚通しで聴くと気分が凹む。一曲一曲の人気は大変高い。あと少々やりたい放題やっている印象を受ける。

 

BIG MACHINEは03年に発売されたオリアル。初心者向けアルバムに入れても良かったのだか敢えてこちらに入れた。良曲が多いのだが地味な印象。

 

MONSTERは06年に発売されたオリアル。当時のTAK曰く『最高傑作』。ポップス、バラード、ハードロック、ブルース、レゲエと多岐に渡るジャンルの曲を網羅しており、TAKの言葉通りシングルカット出来そうなものばかり収録されている。通して聴くとアルバムとしての纏まりの無さを感じてしまうのは事実。

 

ACTIONは07年に発売されたアルバム。17曲というボリュームだがTHE・アルバム曲といった感じのものが多く、印象が少々薄い。マンネリの打破ということで冒険している曲も見受けられる。『光芒』は文句なしの名バラードで、アルバム内でも突出した人気を誇る。

 

B'z The "Mixture"は00年発売のマストアルバムと称された謎のアルバム。シングルのカップリングを中心に割とマイナーな曲を集めたアルバム。このようなコンセプトであるため世間的に有名な曲はほぼ無い。マイナー曲を聴くのに手頃な一枚。

 

B'z The Best "ULTRA Treasure"は08年に発売された、先述のULTRA Pleasureの対になるベストアルバム。同じく30曲も収録されているのだがファンの投票による選曲で相当コアな曲も多数入っていて、初心者向けとは言えない。ただ良曲だらけなのは間違いない。

 


~上級者向けアルバム~

BREAK THROUGH
ELEVEN
THE CIRCLE
BAD COMMUNICATION
MARS
FRIENDS


BREAK THROUGHは90年に発売されたオリアル。う~ん、コメントに困る。聴いたら分かる。

 

ELEVENは00年に発売されたオリアル。前作のBrotherhoodで垣間見えたやりたい放題感が顕著なアルバム。ゴリゴリのハードロックが多くて取っ付きにくい。『Raging River』はその中で一際光る名曲。暴れたい時に聴くと良いかも。

 

THE CIRCLEは05年に発売されたオリアル。ジャケットが象徴しているように曲もシンプルなものが多く、するりと通して聴けるアルバム。サラッとした曲が多くて唯一のシングル曲『愛のバクダン』が浮いているように思える。

 

BAD COMMUNICATIONは90年に発売されたミニアルバム。B'zがヒットするきっかけとなった『BAD COMMUNICATION』が収録されている(ちなみにオリジナルのBAD COMMUNICATIONが聴けるのはこのアルバムしかない)。全曲7分越え。

 

MARSは91年に発売されたミニアルバム。このアルバムの価値は一曲目の『孤独のRunaway』にあると言っても過言ではない。二曲目の『Mars』はもういろいろとアレ。

 

FRIENDSは92年に発売されたミニアルバム。このアルバムに収録されている『いつかのメリークリスマス』は異常に人気が高く、この人気にはB'z本人達も驚いたと言う。しっとりした気分に浸りたいときに聴きたい一曲。冬に聴くべし。

 


~マニアックアルバム~

B'z
The 7th Blues
WICKED BEAT
FRIENDS II

 

B'zは88年に発売された最初のオリアル。通称『パンドラの箱』。通称の通りB'zの黒歴史と言うべきアルバムで、稲さん作詞ではない曲やTAK作曲ではない曲があったりする。私も殆ど聴いていないアルバム。これは売れないわ。

 

7th Bluesは94年に発売されたオリアル。今のところ唯一の二枚組オリアルであり、俗に「B'zの暗黒時代」と呼ばれる時期に発売された。やりたい放題感と埃っぽさがMAX。好き嫌いが極端に分かれる(2ちゃんねるのB'z統一スレでは基本神扱い)。『Don't Leave Me』を初めとしたドロドロのねちっこい曲が大量に収録されていて、私も慣れるのに時間がかかった。しかし慣れたら一変して名アルバムとなる。新参と古参を手っ取り早く見分けることが出来るアルバム。私は死ぬ程好き。

 

WICKED BEATは今までの曲の英語版を収録したミニアルバム。特筆すべきことはない。

 

FRIENDS IIは96年に発売されたミニアルバム。前作のFRIENDSと似たようなコンセプトのアルバム。『傷心』はなかなか人気がある曲。秋の夜長にどうぞ。

 

 

 

以上31枚。

もうお二人ともAround Fiftyであるにも関わらず、こうしてコンスタントに活動を続けておられることは甚だ驚異である。またライブ会場でお二人に見えることを楽しみに、私は今日も今日を生きていく