THE LAUGHING WOLF

便所のお供に、是非。

頭文字P

ら行(らりるれろ)から始まる苗字の種類が少ないことは比較的よく知られている。紙の電話帳を開くと、ら行の箇所だけ異様に世帯数が少ないことが見て取れる。

他に「け・ぬ・ね・へ・め」から始まる苗字も種類が少ないとされるが、こちらは剣持だの沼田だの根本だの辺見だの割と世帯数の多い苗字があるためその実感は余りない。


では、ぱ行から始まる苗字は存在するのだろうか?


この疑問を抱いたことがある人は少なくないと思う。

「ぱ行 苗字」でググると案の定、Yahoo!知恵袋やらなんやらにこの質問を投稿している人が多く見られる。何だかんだ10年以上苗字を調べている私がこの話題をスルーしていることに最近気が付いたので、調べてみた。

 

いきなり結論。

ぱ行から始まる苗字は存在する。

しかし、純粋な日本語として「ぱ行」から始まる苗字は存在しない。

どういうことか?具体的に記してみる。

 

現在日本で確認できる、ぱ行から始まる苗字は

波握(パアク)、巴里(パリ)、辺泥(ペテ・ペテイ)、辺銀(ペンギン)

この4種類。

 

波握さんは音からも分かるように帰化姓。

パークは英語圏の姓で、朝鮮系アメリカ人の朴(パク)さんがパークを名乗ったりするケースもあるそうな。

 

巴里さんは本来は「ハリ」と読むのが正しいのだが、余りにも間違えられる為にこう名乗っているとのこと。

 

辺泥さんはアイヌ系苗字で、そのままアイヌ語が由来となっている。

由来の詳細は下記URLにて↓

http://www.frpac.or.jp/about/files/sem2007.pdf

ちなみに読みはペテとペテイの両方が確認できる。

 

辺銀さんも帰化姓で、夫婦二人ともペンギンが好きと云う理由でつけたそうな。

石垣島ラー油の生みの親でもあり、ちょっとした有名人でもある。

 

と言う訳で、純粋に日本語由来のぱ行の苗字が存在しないことが分かって頂けたかと思う。

 

序でにぱ行から始まる地名も調べてみたところ、「ぷ」以外は全て存在した。案の定ほぼ全て北海道の地名で、北海道以外では京都の先斗町(ポントチョウ)のみ。

北海道の地名はアイヌ語由来、先斗町ポルトガル語が由来なので、こちらにも日本語由来のものは無し。


何故純粋な日本語由来のぱ行から始まる苗字が無いのか。

答えは単純明快。日本語にぱ行から始まる言葉が無いから。

では何故、日本語にはぱ行の言葉がないのだろうか?


元々日本語では、は行の発音は全てぱ行(p音)だった。ここに拗音や促音など新たな発音の要素が加わってなんやらかんやらあって、江戸時代頃からp音がf音となり、現在の様なh音へと移り変わっていった、らしい。

要するに「は」は元々「ぱ」で、発音が徐々に「は」になって、そこに外来語が増えてp音のものが多くなったからh音とp音を区別する必要が出てきて、「は」とは別のものとして「ぱ」が再登場して、p音は外来語用のものとして位置づけられ、結果的に日本語には擬音以外でぱ行の言葉が存在しなくなった、と。多分これで合ってる。眠い中書いたから文章むちゃくちゃやけどまぁええわ。


余談ではあるが、四字姓で比較的世帯数の多い大豆生田(オオマミュウダ)。

この「ミュ」と云う発音が含まれる純粋な日本語は、この苗字だけなんだって。へぇー(鼻ほじ