THE LAUGHING WOLF

便所のお供に、是非。

エゴサーチ

好きな人の名前をネットで検索する、と云う行為をしたことがある人は少なくないと思う。無論自分はした事がある。「した事がある」ってか歴代の好きになった人はほぼ全員している。小学校の時分まで遡ってまで調べたりする。

 
好きな人に限らず、自分は出会って印象に残った人なら大概直ぐにネットで名前を検索してしまう。根っからのストーカー気質である。
 
ここで思うのが、個人情報の流出振りが甚だしいと云うこと。昨今のSNSの敷衍に因って様々な個人の情報がインターネット上には横溢していて、名前を検索しても箸にも棒にも引っかからない人なんてのはほぼいない。
 
そしてその状態の流出は、自分が意図せずとも他者の手に因って行われてしまうことが往々にしてあると云うこと。数年前に弟の名前を検索したら、弟の小学校の学級通信のデータがヒットしたことがあった。弟は何もしていないが、弟がどこの小学校のどの学級にいるのか、と云うことが名前を検索するだけで分かってしまう。
 
現在の日本では、個人情報の保護が声高に謳われるのに比例して、自らネットに自他綯い交ぜの個人情報を載せる人が増えている気がしてならない。そして今まで数多の個人の名前の検索をした自分に言わせれば、それは恐らく気の所為ではない。
 
自分もこのブログの前身となる個人ホームページを開設した時は極力プライベートな情報を避けていたが、最早この個人情報の津波の様な現状に慣れてしまった。今では個人名は疎か写真まで積極的に載せる始末である。
 
寧ろ現在の状態の方が、下手に悪事を働くと直ぐに捕まるようになって(ネットでの自警も増えつつあるし)、国民銘々に番号を付ける、なんてことをしなくて済む便利な世の中になっているのではないだろうか。
 
 
 
こんなことを、眠れなくなったこの時間に思った